LEATHER NOTE:
VARIOUS HORSE-HIDE

LEATHER NOTE HORSE-HIDE

ホースハイドは0.3mm(薄手クローム鞣)から1.5mm(厚手タンニン鞣)の革厚が中心です。
ホースレザーだけを用いるTWCMの製品では比較的薄いホースハイドを、デザインに応じて職人の経験と技術でスモールレザーグッズやバッグを仕立てていきます。
全体に漉きをかけて厚みを均一にして、本来の風合いを損なうことなく芯材等で理想の厚みや硬さ、しなやかさに整えてから製品へと組み上げていきます。
ご紹介するホースハイドのどれもが新喜皮革から直接受け取り、弊社職人の持てる全て注ぎ込むことで製品へと姿を変え、皆様の元へお届けしています。
なお、ホースハイドという呼称は馬革において胴体部分の革を指します。

写真はできる限り実物の色を表現できるよう努めておりますが、お客様がご利用されているディスプレイの設定や特性、ご視聴環境によって、実際の商品と色味が異なる場合もございます。そして、天然素材のため質感やカラー等の雰囲気が微妙に実物と異なるものもございます。予めご了承いただきますようよろしくお願い申し上げます。

VWA36

主にTWCMのバッグコレクションに使用されるホースハイドです。
ミモザ(アカシア)の樹皮から抽出したタンニン成分が十分に浸透したホースハイドをじっくりと乾燥させた後に、素地の状態に配慮した繊細な調色に加え、トップに微粒子コーティングを施すことによって、優しい肌触りを感じられる仕上がりになっています。

LARSEN WP : ラーセンWP

ラーセンWPは、革厚0.8mmの薄口のタンニン鞣/染料仕上ホースハイドです。
VWA36ホースハイドの厚さ1.2mmに比べ、わずか0.4mmの違いしかありませんが、この差がバッグの軽量感に大きく影響してきます。
厚みによって重量は異なるのですが、厳選な選別を経た薄口ホースハイドは、多くの革の中でも軽量感としなやかさを感じていただける部類に入ります。
また最終工程では、熱と圧を用いるアイロン仕上げではなく、より手間と時間のかかるバフ/ポリッシング(摩擦)で仕上げていることから、より繊細で均一な光沢が与えています。

LAGUNA : ラグナ

主にDERBYコレクションに使用されるこの革は、ミモザ(アカシア)の樹皮から抽出したタンニン成分が十分に浸透した下地を、染色を行わず表面着色のみで仕上げられたホースハイドです。
そして撥水性を高めるためにホワイトワックスを最後に軽く塗布しています。
ホワイトワックスはご使用の頻度や期間とともに馴染んでいき、着色された革色が地艶と共に現れてアンティークやビンテージのような雰囲気が漂ってきます。
ラグナは新喜皮革から提案され、その特徴から外縫仕様のバッグデザインがイメージされました。
現在、多くのお客様にご支持をいただいているDERBYコレクションは定番モデルとなっておりますが、新喜皮革からラグナを提案されたその日が発端なのです。

LOMBARDIA : ロンバルディア

ロンバルディアは、TWCMのスモールレザーグッズの内装に用いるために特別開発&調色された、タンニン鞣しの革に型押しを施し、顔料で仕上げたホースハイドです。
通常コレクション・モデルにはブラウンカラーが使用されますが、限定コレクションの場合にはオレンジやネイビーカラーを筆頭に、多彩なカラーバリエーションを揃えています。
コードバンと組み合わせるため、鮮やかな発色に加え、程よい艶と上質感を求め職人と何度も意見交換・サンプル作成を行い完成させました。

BG

主にコインの収納部内装用に使用されるクロム鞣のホースハイドです。
染色のみの仕上げとなり、柔らかい肌触りが特徴です。
クロム鞣の革なので強度が高く、コインを収納してもコインのあたりなどで革が裂ける心配はほとんどありません。
また、コイン収納は革へのあたりが強いことを考慮し、素上げのまま使用することで、仕上げ材等の剥離が起きる心配はございません。
ホースハイドの特徴の一つであるナチュラルマークもあり、商品製作の際にはバランスよく配置できるように用いています。

BSA

顔料仕上げのクロム鞣し革を型押しし、革の表情に均一感を持たせた幅広い用途に対応できる革です。
鞄には柔軟性を持たせた状態で、財布などのSMALL LEATHER GOODSにはハリ感を持たせた状態に仕上げるなど、用途に応じて革の柔軟性をコントロールしています。
クロム鞣し革はタンニン鞣しに比べ経年変化が遅く、顔料仕上げなのでメンテナンスも簡単で、綺麗な状態で長くお使いいただけます。
型押し模様もカラーの発色も落ち着いていますので、性別もオンもオフも問わずお持ちいただける、幅広いニーズに応えられる革となっています。

NEW BG

クロム鞣しの薄手のホースハイドから、より薄い軽量感のある素地を選別し、耐性の高い顔料を塗布したホースハイドです。
現行モデルのバッグの内装にはこの革が使用されており、外装と内装ともにホースハイド仕様を実現するために不可欠な革です。
全てのパーツに革を使用することで懸念される軽量感は、前述の通り薄い軽量感のある素地を選別することによって、布地を使用する際とほぼ変わらない軽量感を実現し、摩擦や引き裂きに関しては数倍の強度を誇ります。 一部製品には顔料を塗布しないBGを仕様することもあります。